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更新2019.02.13

クルマ好きならリアルを追求してみませんか?1/24でも大迫力な、1/24スロットカーの世界とは

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鈴木 修一郎

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以前にも1/32スケールスロットカーについてお伝えしたことがありますが、今回はさらに大迫力そしてリアルな1/24スケールスロットカーについてお伝えしようと思います。

1/24スケールスロットカーの世界


日本では動くカーモデルのホビーといえば「RCカー」や「ミニ四駆」がメインで、スロットカーというとあまりなじみがないホビーですが、アメリカやヨーロッパでは熱狂的な愛好家も多く、年間のシリーズ戦が開催されているほどです。

日本でも1960年代以降、断続的に小さなブームを繰り返しつつ根強いファンもいるのですが、残念ながら近年の日本でのスロットカーの縮小ぶりは如何ともしがたく、営業コースの縮小、廃業は相次ぎ、以前紹介したかの「カノカレかふぇ」のコースも閉鎖。スロットカーワールドも営業時間を縮小という有様です。もっとも、海外でもいくつかのスロットカーメーカーが廃業、撤退しているなどスロットカー市場の低調ぶりは日本に限った事ではないのかもしれません。

1/32スケールが世界的なメインストリームとなっている中、スロットカーの市場が弱い日本では1/24スケールの営業コースは少なく、筆者の住む名古屋の近郊では昔は3~4軒ほどあった常設の営業コースも今は2軒ほどしかなくなってしまいました。そのうちの1軒は営業時間を短縮するという有様です。しかし、その一方で世界的に有名なスロットカーシャシーメーカーの一つでもあるプラフィットを製造するバンプロジェクトがあるのが日本であったりもします。

1/24スケールのスロットカーの魅力はそのスケール値が示す様に、1/24スケールのプラモボディが載せられるということでしょう。トレッド幅やホイールベースも調整可能で、メインシャシーも軽自動車サイズから大型車サイズまでそろっているので、事実上1/24スケール(もしくはアメリカ1/25スケール)のカーモデルが存在する車両であれば全て再現可能です。もちろん、自分の愛車を再現して白熱のバトルということも可能です。

ただし1/32は完成品であるのに比べ、半完成品状態の1/24はベアシャシーとプラモボディを別々に購入し、ボディは自作、スポンジタイヤやボディマウントを搭載ボディに合わせて自分で加工する必要がある、というのが大きな違いでしょうか。

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筆者の1/24の愛車①



▲プラフィットシャシー・日産スカイライン2000GT-R2ドアHT(KPGC10)



これは筆者がはじめて買った1/24シャシーで30年近く前になるでしょうか。とはいえ、購入時点で最低でも10年以上はデッドストック状態だったようで、年配の方に見せると懐かしがる人もいるくらいのヴィンテージシャシーです。

現在のシャシーにはアルミパーツで構成されサスペンションが付いているのですが、真鍮製の完全リジットなのでビス部分にゴムシートを挟みサスペンション効果を持たせています。(かなり効果がありました)ボディはスピードを重視していないのでその辺にあったトイラジのジャンク品のハコスカのボディを載せ、LEDのライトが点灯するようになっています。

筆者の1/24の愛車②



▲プラフィット1700Jシャシー 真夜中のスーパーカー・ナゴヤ2000GT(トヨタ2000GT改)



こちらは、現行モデルのプラフィットシャシー。前述の古いシャシーと違いアルミ製の軽量パーツで構成されフロントセクションがスプリングで支えられシャシーが二つ折りになる形でサスペンションがついています。ボディは昨年春に放映されたNHKの地域発ドラマ「真夜中のスーパーカー」の「ナゴヤ2000GT」をモチーフにしています。

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筆者の1/24の愛車③



▲プラフィット スーパー32 スバル360スーパーDX



本来は1/32スケールモデル用のシャシーのようなのですが、実質はスバル360やミニといった1/24スケールの小型車用のシャシーです。こちらも1700Jと同様シャシーが二つ折りになる形のサスペンションが付いています。

普段は地元のとある模型店のコースを走らせているのですが、ニューイヤーミーティングで上京するのに合わせ、東京都町田市にあるレーシングパラダイスさんにお邪魔してきました。

いざスロットカーサーキットレーシングパラダイス町田へ




日本製1/24シャシーを製造しているバンプロジェクトは神奈川にあるためなのか、関東周辺には1/24の営業コースが複数存在します。とはいえ、レーシングパラダイスのオーナーによるとこの1年で何軒か廃業しているようで、スロットカー王国(?)の神奈川、東京周辺も厳しい事に変わりないようです。



大迫力の8レーンハイスピードウッドコース。

いつも走らせているのは全長24mほどのテクニカルコースのため、低速型のモーターをローギアで回しているのですが、レーシングパラダイスのコースは全開区間が長く、高速型のモーターをハイギアで全開走行が堪能できます。

また1/32と違い、大きな車体がハイスピードでコースを駆け抜ける様は迫力が違います。手軽さでは1/32なのですが、一度この迫力を知ると走らせる場所が少なくて、楽しむことが困難なことが分っていても病みつきになります。



さらに奥には8レーンテク二カルコース。

テクニカルとはいっても普段筆者が通っているコースに比べれば十分ハイスピードコース。コース全長は倍以上あるでしょう。地元の常連の方が、筆者の雰囲気仕様ではとても追いつけないスピードで駆け抜けていました。

では、一見さんには居づらい店かというと決してそんなことはなく、オーナーも他のお客さんも親切で、むしろ「スバル360だ、トヨタ2000GTだ」と興味深く眺めていたり、コースの設備の使い方を親切に教えてくれたりしました。

コースの使用料はビジターで1日3000円、1時間1500円。マイカー、マイコントローラーを持っているのであれば、閉店まで走行可能な終日3000円がおすすめです。



ただし、1/24の場合自分でボディを用意しなければいけない、スポンジタイヤを自分で成形しなければならないなどで、あらかじめ用意する機材が多く、試行錯誤を繰り返す必要が多いというのが難点かもしれません。そういう点では手放しにおすすめするのが難しいホビーですが、カーモデルが趣味の方で、もしお近くにスロットカーのコースがあるのであれば一度覗いてみる事をおすすめします。

[ライター/写真 鈴木 修一郎]

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