異次元からやってきた極上の乗り心地。レトロなのに未来感溢れるシトロエンDS23pallas この先どんどん希少になって中古価格は高騰しそう

スペースエイジ感溢れまくりのフォルムを見たらあなたもきっと欲しくなる!シトロエンDS23pallasの魅力

世界のクルマを見回しますと、例えば高品質で完璧なドイツ車、派手で豪快なアメリカ車、情熱溢れるイタリア車、ラグジュアリーな英国車というように、なんとなくイメージというかそういうのがあって、それぞれに好みの合うファンが居ますよね。そんな中でフランス車ってあんまり強い個性というか「これがフランス車だ!」っていうイメージが湧きづらいような気がするんですが、あなたそうは思いませんか?

「なんとなく上品な気がする」とか、「ああ、あのクラリスが乗ってたあれ、フランス車ですよね」みたいな。どうもこう特徴をおおざっぱに一絡げにして語りにくい、っていうんですか。

でも実際に乗ればこれがなかなか……。パラダイスなんですよね。どこがどう?と聞かれるとちょっと困るんですけど、なんか楽で気持ちが良いんです。

▲まるでカジノのルーレットのようなメーター。カタログ上はほぼこれを使い切る性能を持っている

って、筆者はそんなにフランス車を知っているわけではなくて、シトロエンのBXに二年、シャンソン(本国名はサクソ)に十年ほど乗っていただけなのですが…。なんか緩くてれれれっと回るエンジンと、落ち着いた直進性があるわりに軽快なハンドルと、あと座り心地のいいシート、明るくお洒落な室内、そんなこんなで「乗ってみて初めて良いなと思う」ような感じなんです。カタログのスペックを見ると平凡なんですけどね。

1990年代終わり頃のシトロエンのキャッチコピーに「乗ればきっと好きになる」というのがあったんですが、まさにそんな感じでした。

▲特徴的な一本スポークのハンドル。右ハンドル車は4時の位置にスポークが来る状態が直進。事故の際、ドライバーを中央に寄せる作用のため

さて、今回ご紹介するのはそんなシトロエンの中でもちょっと特別なクルマ、DS23pallasです。これはもう外見からしてただものではないといいますか、もはや自動車というよりは万博の頃の未来の絵に出てきた宇宙船ではないのか、というようなスペースエイジ感溢れまくりのフォルムですね。この宇宙っぽさに対抗できるとしたら、マツダのコスモスポーツくらいでしょうか。色を塗り替えるだけでそのままウルトラ警備隊で使えそうです。

▲真っ赤な内装が実に美しい。ペダルは右からアクセル、ゴムボールのようなブレーキ、そしてサイドブレーキ。クラッチペダルは無い

シトロエンの変遷からみるDSとは

シトロエンというメーカーは古くからFFを採用して独自路線を走っていたり、愛らしく楽しい2CVだけどその中身は実は徹底した合理主義と実用性の塊だったり。なにかそういう先進的なもの、これまでにあまり無かったものに果敢に挑戦していくイメージがあるように思います。

そしてこのDSです。1955年にデビューしたDSは当初「異次元の自動車」と噂されたと言われます。

まずその外観。当時の高級車は重厚なメッキのフロントグリルで偉さを競っていた(のか?)のですが、まるでスポーツカーのようなグリルレスの顔をしていました。フロントがワイドでリアがナローな独特のディメンジョン、Cピラー上部に設置されたウインカーランプなど、斬新さと優雅さ、上品さが見事に融合した美しいデザインです。

▲スペアタイヤ、エンジン、油圧のアキュムレーターなどがびっしりと詰まったフロント

そして中身はさらに斬新でした。ハイドロ・ニューマチックという油圧と窒素ガスを利用したサスペンションは、車高の上げ下げが可能なだけでなく、沈み込むようなシートと合わせて非常に素晴らしい乗り心地を実現していました。またその油圧はパワーステアリング、ブレーキ、そして自動クラッチの動力にも使われます。自動クラッチというのは文字通りクラッチ操作を自動化するもので、DSというクルマは、ドライバーはシフトチェンジだけすればいいという2ペダルの4速セミ・オートマチックだったんですね。

1967年のマイナーチェンジで、それまで2灯だったヘッドライトが4灯式になります。猫目とも呼ばれるこのヘッドライトは、丸目で2灯ずつアクリルでカバーされています。そして外側の2灯はサスペンションに固定されていて、ボディがピッチングしても光軸は水平を保つようになっています。さらに内側の2灯はハイビーム用で、ハンドルに連動して左右に首を振ってコーナーの先を照らす機構がついています。またこの機構は電気式ではなく、純機械式です。なんかすごく心惹かれませんか?

▲ナローなリアタイヤはボディが上から被さるスタイル。油圧サスペンションなので、エンジンを切ると車高が下がる。

全長4.81メートル、全幅1.8メートルというコンパクトとは言えないサイズですが、ボンネットにアルミを使ったり、ルーフはFRPだったりといった軽量化の努力のおかげで車重は1.3トンほどです。2.3リッター水冷OHV直列4気筒エンジンは141HPを発生、公表されている最高速は時速188キロですので、この年式のクルマとしては十分な動力性能ですね。

クルマ界の「オーパーツ」になる日はそう遠くない、かも?

古代の遺跡などで発見される、その時代にそぐわない謎の出土物を「オーパーツ」と呼びます。世界のクルマの歴史の中で、DSはもしかしたらオーパーツかも知れません。いや、それはきっと言い過ぎですね。でもそう言いたくなる何かがあるような気がするんです。

スタイリングも乗り心地も異次元。孤高のクルマ、シトロエンDS23pallas。乗れるのはいまが最後のチャンスかも知れませんよ?

[ライター/外車王編集部]

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