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中古車の魅力

更新2021.05.07

クライスラーの本格クロスカントリーモデル。中古市場でもひときわ魅力的なジープ・ラングラー TJ

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外車王SOKEN編集部

ルーツはアメリカを勝利に導いたとまでいわれる軍用車、ジープ。ヘビーデューティーなその魅力とは?



たとえば「ウォークマン」というとざっとヘッドホンステレオのことを指していたり、東南アジアで「ホンダ」というとカブをはじめとしたバイク全般を指していて「へぇ、これはヤマハのホンダなんだね」なんていう訳のわからない会話が成り立ったりするように(するのか?)、「ジープ」というとかつては四輪駆動車の代名詞でした。子供の頃にテレビで、階段を上ったり荒野を走り抜けたりする姿を見てたいそう憧れたものです。


▲「計器板」といった感じのシンプルで潔いメーターパネル


また、むかし少年チャンピオンに「青春ING」という作品が連載されていました。タイトルはちょっと、いや、かなり、?恥ずかしい感じなんですが、これがなかなか味のあるストーリーでした。高校生の主人公は解体屋の息子で、そこそこ成績は良かったのですが、ある日スクラップ寸前の三菱ジープに出会い、親に内緒で一人こつこつとレストアを始めます。そしてそのジープで家を飛び出して日本各地を旅して回るのです。ストーリーの流れでぐずったり笑ったり、ジープがほのかに擬人化されて意思を持っているような描写もありました。


昭和50年代って、こういうロードムービー的なストーリーが結構流行ったような記憶がありますが、こういう場合の「旅の相棒」はやっぱりジープが良いですね。これがたとえばカローラやサニーだったらちょっと雰囲気違いますもんね。 



▲取り外し可能な樹脂製ハードトップ。着ければ快適、外せば爽快


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ジープのルーツとその歴史


さて、元々ジープは第二次世界大戦中、米軍向けに開発された軍用車でした。とにかく丈夫で故障が少なく、過酷な路面にも負けない走破性、また万一四輪のうち二輪が地雷で吹っ飛ばされてもスペアタイヤをつけて三輪で帰ってこられるようなサバイバル性能を持ったクルマ、というなかなか無茶なオーダーに応えて造り上げられたといわれます。


たとえば同じ時期の軍用車には、ドイツ軍のキューベルワーゲンがありました。こちらは四駆ではなくRRの二駆で、排気量もジープの半分でしたが、とにかく軽く、穴に落ちても人力で引き上げられるという「どうにでもなるタフさ」が武器でした。軍用車にもいろいろなアプローチがあって、どちらが正解ということもないのが面白いです。



▲外側にむき出しのドアのヒンジ。このドアは着脱が出来るようになっている


ジープのデビューは1941年、ウイリス・オーバーランド社が製造していました。戦後は世界中のいろいろなメーカーでライセンス生産されますが、中でも日本の三菱自動車だけはいわゆる下請け生産ではなく、製造と販売の権利を供与する契約を結んで、1998年まで「三菱ジープ」を生産していました。
一方、本家アメリカのジープは、ウイリスオーバーランド社が買収されたり、その後様々な紆余曲折を経て、現在はフィアット・クライスラー・オートモビルズのなかの一つのブランドとして製造・販売されています。



▲ボンネットの左右に独立したフェンダーとむき出しの前輪が、クラシカルな魅力を醸し出すと同時に石などが挟まって動けなくなる事態を回避する


ジープ・ラングラーはクライスラーの本格クロスカントリーモデルとして1987年にデビューしました。初代モデルはYJと呼ばれています。ヘッドライトが角目なのが特徴です。1996年にモデルチェンジして、二代目のTJになりました。 エンジンは直列6気筒4リッター、もしくは直列4気筒2.5リッター。樹脂製のハードトップを備えるモデルは室内の居住性も良く、また当然ながら走破性はしっかり「ジープ」です。


アメリカ車の3ナンバーというと車体が大きいという印象がありますが、ジープ・ラングラーTJは横幅ほぼ1.7メートルで、全長は4メートルを切っています。これはかなりコンパクトなサイズで、フェリーなどでも普通車としては航送料が一番安い区分だったりしそうです。ワイルドなアメリカンが細かいことを気にしてはいけないのですが、フェリーに乗って北海道に渡って林道を走りまくったりする際にはありがたいことですよね。


なお、次のモデルJK型からはボディサイズはかなり大型になります。


そしてもう一つ。TJはフロントウインドウを前方に倒すことが出来ます。これは「乗車のままで前方を射撃できる」という軍用車時代の名残ですが、ルーフやドアを取り外してウインドウを倒すとフルオープンが楽しめるのです。この窓が倒せる仕様はJK型では廃止されてしまいます。



▲YJの角目からTJではジープらしい丸目に変わった。フロントグリルの縦長のスリットもジープ伝統のアイコン


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ジープ・ラングラーTJはオフロードだってとにかく楽しい!


ジープの名前の由来は諸説ありますが、その一つに「ゼネラル・パーパス・カー(万能車)」からきた、というものがあります。また、クライスラーでは「ルビコン・トレイルを走破できなければジープとは呼べない」なんていうキャッチコピーがあるそうですが、このルビコン・トレイルというのはアメリカのネバダ州とカリフォルニア州の境目にある花崗岩むき出しの大変な酷道です。天下の大酷道・福井県と岐阜県の境にある国道157なども全く足下にも及ばない。もはやこれ道じゃないんすけど級の、まさにオフロードです。(まあ普通あんまりそういう道を走る人もいないのでしょうけど…)。


しかし「いざとなるとこのクルマはルビコン・トレイルも走破できる性能を持っているのだ」という心理的なアドバンテージはなかなか得がたいものでしょう。



▲ハードトップをかぶせると、まるで普通の乗用車のような快適さ


軍用車をベースにしていますが、ジープ・ラングラーTJはとにかく楽しい、気合いの入った遊びのクルマです。乗れば楽しい週末を約束してくれる、そしてその気になれば冒険の旅にも連れて行ってくれる、素晴らしい相棒です。


かつて地図上の大空白地帯を求めて楼蘭を旅したスヴェン・ヘディン、オーストラリア内陸部を目指したバークやウィルズ、ジャングルの奥地に新人類を発見した川口浩など、探検家に憧れた皆様。けど、やっぱり街中も気軽に走りたい。そんなオーディナリーピープルのあなたに、ジープ・ラングラーTJをお薦めいたします。 

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