質実剛健の中に、ほんのりと薫るイタリアンテイスト。ボルボの高級クーペ・262C

とにかく頑丈なイメージで語られがちなボルボ

ボルボというと「四角くて頑丈なクルマ」という印象が強いのではないでしょうか。筆者が子供の頃には、ボルボのCMというと「窓を突き破ってビルから落下する」という映像が強く印象に残っています。そしてその落下したボルボから衝突実験用のダミーが降りてきて、何事もなかったように歩いて去って行く、というシュールなやつでした。ほかにも、なぜかボルボの上にどんどんボルボを重ねていって「ほら壊れない」みたいなのとかもありました。

あれって「象が踏んでも壊れない筆箱」とかと同じ頃やったでしょうかね。製品の頑丈さを訴えるためにあり得ない状況を想定して実験する。なんとなく流派が似てるというか、もしかしたらあの時代には世の中全体にああいうのが流行っていたのかも知れませんね。ヘリコプターから湖に箪笥を落としたり、そんなのもおぼろげながらにおぼえています。

中でもダンディでお洒落なクーペ、262Cの魅力とは?


▲見やすく隙のない、またレトロモダンな雰囲気も漂うメーター周り

それはさておき今回ご紹介するのはこのボルボの、1978年式262Cです。260シリーズは、1968年に登場した164と基本設計は同じと言われています。直列6気筒の164のあと、4気筒の240シリーズが生まれ、さらにV型6気筒の260シリーズに進化したのです。そして、その中の高級版として、1977年にクーペの262Cが生まれました。


▲これは間違いようがないという感じの、きれいに整頓された操作スイッチ

質実剛健さが言われがちなボルボですが、このモデルはベルトーネのデザインと言われています。ボディ製作はベルトーネ・カロッツェリア、エンジンはルノー、プジョーとの合作です。アルミ製のV6、2.7リッターの自然吸気で141ps/20.7kgm、重さ1.4トン台の車体を軽快とは言えないまでもごく当たり前に走らせます。ミッションはボルグワーナー製の3速ATでしたが、4速MTのものもあったようです。


▲さりげなく、ベルトーネのエンブレム

1978年というと大阪万博から8年後、YMOがデビューした年です。時代の空気というか、ちょっとテクノなものが流行りそうな気配があったのかも知れません。262Cのメーター周り、さらにダッシュボード辺りのデザインを見ていると、あの当時のシンセサイザーっぽい雰囲気があるように感じるんですよね。実に機能美というか、しっかりきっちり全てが間違いようなくまとまっていて、突っ込む余地がないです。その一方でスピードメーターが20キロから始まっているという大らかさもまたいい感じです。


▲シンプルで視認性のいいテールランプ。そのうえしっかりお洒落に見える


▲262Cに特徴的なクラウンのエンブレム

この頃のボルボは帝人が輸入していて、国内でもわりとたくさん売れていたようです。しかしこの262Cは1977年から1981年までという販売期間の短さもあってか、その中では比較的稀少です。

ボルボというと巨大なトレーラーや、船舶用のエンジンなどでも有名です。乗用車よりも過酷な条件で、長い寿命と信頼性が求められるところで鍛えられています。また、以前ここでご紹介させていただいたP1800Eは乗用車としての世界最高走行距離を達成したクルマとしてギネスブックに載っているわけで、衝突のような外力に対する頑丈さだけではなく、エンジンや駆動系といった機関の部分でもしっかり頑丈なクルマと言えるでしょう。

なお、あの「こち亀」にも「ボルボ西郷」というとても頑丈なキャラが登場していましたが、やはりボルボのイメージは「頑丈」が一番なんでしょうね。

最後に

「重厚」「高級」「実用」、さらにこの辺りの年式となると「レトロモダン」な匂いも強くまとっています。加えてこの262Cはベルトーネの手も入っていますので、質実剛健な中にもイタリアンデザインが感じられるお洒落さも持っています。車齢は40年を超えていますが、ボルボにとってはまだまだ40年。これからも充分楽しめることでしょう。この先の伴侶にボルボ262C、いかがですか?

[ライター/外車王編集部]

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