純粋なスポーツカーは軽さこそ正義! 名門ロータスの超ライトウエイトスポーツカー・エリーゼ

軽さにこだわるロータスの伝統を受け継ぐ生粋のスポーツカー、ロータス・エリーゼの魅力とは?

昭和五十年代に少年時代を過ごした世代にとって「ロータス」というと風吹裕也のロータス・ヨーロッパなわけです。意識の中の、もはやDNAレベルと言っていいくらい深い階層に「早瀬のポルシェに、パワーで負けてハンドリングで勝つロータス!」という絵が刷り込まれておるわけですね。なので、昭和の終わり頃にいすゞのジェミニとかピアッツァとかに「ハンドリング・バイ・ロータス」などというバージョンが出ると「これはすごいに違いないよ!だって父さんロータスだよ!」なんて俄然テンション上がっておったのでありますね。


▲シンプルながらもモダンでエレガントなメーター

さて、ロータスというのは一体何者であるのか、といいますと、元はイギリスのコーリン・チャップマンという人が始めた小規模な自動車メーカーなんですね。この人は最初は中古車の販売をしていたんですが、1948年のある日、1928年式のオースチン・セブンを改造したレースカーでマイナーレース参戦を始めます。そして翌年にはフォード製エンジンの新しいレースカーを作ったのですが、そのクルマに「ロータス」という名前をつけました。これがロータスのはじまりなんですね。以来、レースで好成績を上げつつ、ロータスブランドでエリートやセブン、ヨーロッパといった公道用のスポーツカーを世に送り出してきたわけです。


▲このクルマに内装という考えはない。って感じの足元。ペダメはアルミの押し出し材

スポーツカーというのは、言うまでもなく「高い運動性を持った自動車」です。もちろんパワーも重要ですが、それより大事なのは「軽さ」です。運動エネルギーというものは速度と質量の二乗に比例しますから、自動車の重さというものは「加速」にも「減速」にも「コーナリング(遠心力)」にも、つまり「走る、曲がる、止まる」の全てにのしかかってくるわけですね。この三つを一気に改善しようと思ったら、とにかく「軽くする」ことです。ロータスというブランドは、ここに力を入れてきました。圧倒的な車体の軽さから来る抜群の運動性、ハンドリングの素晴らしさがロータスの武器なんですね。


▲ボンネットの下にエンジンはありません、と主張しているようなアウトレット

さて、そんなロータスから1995年にデビューしたのが、今回ご紹介するエリーゼです。エリーゼは2001年と2011年にモデルチェンジをしていますが、そのそれぞれのモデルはフェイズ1、フェイズ2、フェイズ3と呼ばれています。今回のモデルは2000年式ですので、フェイズ1です。

エリーゼの特徴は、なんと言ってもアルミ製のバスタブフレームでしょう。ちょっと見ると昔のラジコンバギーのような形をしています。ラジコンだと受信機やサーボが入る部分に,代わりに人が乗ってるといった感じですね。そしてこのアルミフレームがなかなか画期的で、溶接ではなくエポキシ系の接着剤で組み立てられています。リベットも使われていない、完全な接着で成り立っているフレーム。それで本当に大丈夫なのか、という気もしますが、このおかげでより高い剛性と軽さを実現しているとのことです。そう、シャシー単体で68kgという、これまた不安になるような軽さです。そしてエンジンはその運転席の後ろ、ミッドシップに搭載されます。ローバー製の18K4Fという、1.8Lの4気筒DOHCエンジンで、最高出力90kW(122ps)/5,600rpm、最大トルクは168N-m(16.8kg/m)/4,500rpmです。


▲これ以上無いくらいにシンプルなヘッドライト周り。こうして見るとちょっとヨーロッパにも似てる?

フェイズ1は軽量化のため、エアコンもパワーステアリングもブレーキの倍力装置も省略されています。それで公称690kgという驚異的な軽さを実現しています。その後のフェイズ2やフェイズ3では、エアコン付きが設定されたりフレームがスチールになったりエアバッグなど新しい安全基準に対応したり、さらにカーステレオが装備されたりなどで重量がかさんで900kg程度になっていますので、フェイズ1のこの軽さはとても貴重です。

以降のモデルは重くなった分、よりハイパワーなエンジンも設定されていたりするのですが、スポーツカーの資質というかロータスの思想というか、そういう視点ではフェイズ1こそが最もスパルタンな,ロータスらしいエリーゼと言っていいでしょう。


▲フロントに負けず劣らず、これ以上省略しようがないテールランプ。でも、かっこいいから不思議

先にも書きましたが、パワステもエアコンもブレーキのサーボもありません。ATは設定されていません。ABSも、同一車線自動運転も、万一の場合の踏み間違え防止機構などといったものも当然付いていません。現代のごく普通の国産車と比べると無いものづくしです。しかし、同じロータスのセブンと比べると、このクルマにはドアがあります。窓もあります。ぐっとクルマらしいじゃないですか。って、何と比べとんねんという話ではありますが。

最後に

セブンほど振り切っていない、一応クルマとしての線は守っていますよっていう顔をしていて、でもやっぱり純粋な、純粋すぎるスポーツカー。「通勤からお買い物、盆正月の帰省までこれ1台で」という用途には絶対におすすめできませんが、でもそんなことはもうまったくどうでもいいと思わせてくれる魅力に満ちあふれたロータス・エリーゼ。あなたのその、ちょっと空いてるガレージにもう1台。いかがですか?

[ライター/外車王編集部]

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