誰が見てもかわいらしいちょっと反則なルックスと、痛快なハンドリング。モーリス・ミニ・マイナーの魅力

デビューから60年、変わらないミニの魅力とは?

モーリス・ミニ・マイナーが生まれたのは1959年。当時イギリスはその数年前のオイルショックの影響で、一般の人々は1000ccクラスの自動車が維持できないような状態だったと言います。200ccや400ccのエンジンを積んだ、いわゆる「バブルカー」という超小型車が街に溢れていた時代ですね。今となっては楽しそうな、めちゃくちゃ魅力的なバブルカーですが、その頃はもちろん実用車として乗られていたわけで、人が二人乗ったらキチキチだったり、荷物が積めなかったり、とくに三輪のモデルでは走行が不安定だったり、いろいろと厳しい乗り物だったと思われます。

そんな様子を見て、イギリスのBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)という自動車メーカーが「極めて経済的な4人乗り小型車」というコンセプトで開発したのが、このモーリス・ミニ・マイナーだったのです。


▲ミニ伝統の、センターに配置されたメーター。これ以上シンプルにしようのないインパネ

設計はアレック・イシゴニス氏。会社の指示でエンジンは既存の850cc水冷4気筒ユニットを使うことがあらかじめ決まっていました。その条件で、とにかく徹底的に小型化するために、エンジンをフロントに横置き、トランスミッションをエンジン真下のオイルパンの中に配置、ミッションオイルをエンジンオイルと共用にして、さらに当時四気筒モデルではほとんど例の無かったフロント駆動、FFレイアウトを採用しました。

また、サスペンションのバネは一般的な金属製コイルスプリングやトーションバーではなく、ラバーコーンが使われました。名前の通りコーン状のゴムの、弾性を利用してショックを吸収する仕組みです。これはダンロップの技術者だったアレックス・モールトン氏が設計しました。彼のこの方式のサスペンションを採り入れた高級自転車「アレックス・モールトン」はいまも販売されています。自転車が好きな人には耳に馴染みのある名前ではないでしょうか。


▲見ていてちょっと不安になるくらいシンプルなハンドル回り

このような設計で生まれたミニ・マイナーは、モノコック構造による低車高もあって、3メートルほどの全長と1.4メートル未満の車高という、水冷4気筒エンジンのクルマとしては異例のコンパクトさを実現していました。

モーリス・ミニ・マイナーは、オースチン・セブンという名前でも販売されました。なお「マイナー」は「ミニ」とかけた洒落であるとも言われています。いまいちよくわからない洒落ですが。

FFレイアウトで問題になる駆動の伝達には当時開発された新式の等速ジョイントが使われ、ステアリングを切り込んだ状態でもなめらかでスムーズな駆動が得られました。室内スペースの確保とコンパクト化を実現するために10インチという小径タイヤを選んだこと、これによってバネ下重量と慣性質量、ジャイロ効果が減ったこと、さらに驚異的に速いステアリングギアレシオなどと相俟って、非常にクイックでダイレクトなゴーカート・フィーリングのハンドリングが生まれました。


▲イギリス自動車協会のグリルバッジがいい雰囲気を醸し出す

その後ミニは車体の軽さとこのクイックなハンドリングを活かして、モータースポーツでも活躍しました。

当時F1に参戦していたクーパー・カー・カンパニーのジョン・クーパーが、イシゴニスと共同で開発して、1962年にデビューしたのが「ミニ・クーパー」です。ミニの848cc/34馬力エンジンは、997ccへの排気量アップとSUタイプのツインキャブなどで55馬力になっています。また、ブレーキもディスクブレーキになっていました。

1964年から1967年のモンテカルロラリーは、このミニ・クーパーが連覇しています。1966年は後に灯火類のレギュレーション違反で失格になっていますが。当時のラリーは911が圧倒的に強かった頃で、「チュリニ峠で911にパッシングを浴びせて抜き去ったミニ」なんていう逸話がよく語られていますね。


▲いまも景色がしっかり写り込むホイールキャップ

最後に、モーリス・ミニ・マイナーとは

そんな栄光のミニ・クーパーのオリジナルともいうべきモーリス・ミニ・マイナー。製造から60年近く経ってますが、電子部品をはじめとした特殊な部品もなく、サードパーティーの部品もあるので、まだまだ楽しめると思います。
自分と同い年のクルマに乗る、なんていう夢を現実的に叶えられるのは、もしかしたらフォルクスワーゲンのタイプ1や、このミニかも知れません。

かわいらしい外見と痛快なハンドリング、モーリス・マイナー・ミニはいかがですか?

[ライター/外車王編集部]

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