質実剛健だけじゃない、ボルボのスポーツカーP1800Eの魅惑

ほぼ半世紀を経て、今も現役で楽しめるP1800E。今回はその魅力についてご紹介いたします。

ボルボP1800Eとは?

スウェーデンのボルボというと、とにかく質実剛健で安全性の高い乗用車、というイメージがあります。最近はボルボも時代に合わせて丸みを帯びた形になってますが、以前はとにかく「四角くて頑丈そうな車」でした。しかしそんなボルボにも、イタリアンスタイルのスポーツカーがあります。

最初のモデルP1800が発売されたのは1960年、今から58年も前でした。ボルボAMAZONのシャーシに、イタリアのカロッツェリア・フルアのデザイナー、Pelle Petterssonがデザインし、イギリスのジェンセンが製作したボディを載せたものです。車名の通り1800ccのエンジンは、100馬力のB18B型と呼ばれるものでした。

その後、1963年にはP1800Sにモデルチェンジ、ボディもボルボで製造されるようになります。P1800SのSはスペシャルやスポーツではなくスウェーデンのSであるとされています。

そして1970年に登場したのがP1800Eです。前年のモデル以降エンジンは2000ccになっていましたが、車名は1800のままです。P1800EのエンジンにはボッシュのD-ジェトロニック燃料噴射装置が装備されてB20E型となり、130馬力を発生しました。

最高速度190km/h、0-100km加速9.5秒というスポーツカーらしい性能になり、ブレーキも4輪ディスクになりました。


▲200キロまで刻まれたメーター。これをほぼ振り切る実力を持っている

その後、P1800Eは次期モデルのP1800ESがデビューする1972年まで製造されました。

流麗な曲線をもつボディはスポーツカーらしいロングなノーズに前後長の短いキャビンをもち、一見ツーシーターのようですが2+2の四人乗りです。テール部分はアメリカ車のようにエッジの立ったデザインで、対米輸出を意識していたことがうかがえます。


▲Eタイプは燃料噴射、130馬力を誇っていた

P1800には、まだ2点式が主流だった当時、ほとんど普及していなかった3点式シートベルトが装備されていました。また、P1800は自家用乗用車での最長距離記録483万キロメートルというギネス記録を持っています。アメリカのニューヨークに住んでいるアーヴ・ゴードンという人が、毎日およそ200キロの通勤に使い続けて、約50年掛けて作った記録だそうです。

個体差はもちろんあるとしても、定期的なメンテナンスをきっちり行うこと、なにより毎日乗ることといった当たり前のことを続けていれば、ほぼ故障無しで500万キロ近く走ってしまう。スポーツカーの格好をしているとはいえボルボ、やはりただものではありません。


▲クラシカルでシンプルな丸形ヘッドライト。最近の異形を見慣れた目には郷愁を誘う

一方では、P1800はスポーツカーなのにクラッチやハンドルがまるで当時のトラックのように重い、という評価もありますが、完成されたオーソドックスな構成で作られた頑丈さと、当時としては進んだ設計のおかげで、現在の交通の流れにもごく普通に乗れる車であるといわれています。

P1800シリーズは、最初のP1800から3ドアハッチバックスタイルになったP1800ESまで、1960年から1973年の間に47492台生産されました。モデルの終盤では、アメリカの排ガス規制や安全基準に対応するのが困難になって、これが生産終了に繋がったとも言われています。


▲アメリカの空気を感じさせるヒップライン

日本ではヤナセが販売していましたが、比較的高価な自動車であったこともあってか、あまり多くは入ってこなかったようです。一説によると、現在国内を走っているP1800はおよそ100台と言われています。

最後に、ボルボP1800Eとは

スウェーデン生まれでイタリアンテイスト、そしてアメリカの空気をまとったボルボ切っての伊達男。P1800には西海岸が似合います。そんなお洒落さと質実剛健さを兼ね備えたP1800Eは、現代の交通にも十分対応できるクラシックカーです。エキゾチックでミステリアスな魅力を湛えたP1800Eはいかがでしょうか。

[ライター/外車王編集部]

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