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ポルシェとは

ポルシェはドイツの自動車メーカーである。
本社はドイツ南西部のシュトゥットガルト。高級スポーツカーとレーシングカーを専門に開発・製造している。ポルシェはスポーツカーの代名詞である。これに異論を唱える人は、まずいないだろう。そのポルシェの中でも別格の存在が、911シリーズだ。

911の生産が開始されたのは、1964年9月のこと。そこから40年以上を経た現在でも、911は基本的な構造はそのままに、連綿と生産が続けられている。そして今も世界中の多くのスポーツカーファンは、その個性的で魅力的なスタイリング、卓越した動力性能と運動性能に興奮し、レースファンは、サーキットで911が活躍する姿に喝さいを送る。

911が現在でもなお一線級のスポーツカー、レーシングカーとして君臨していられるのは、ひとえにスポーツカーとしての基本設計が素晴らしかったからに他ならない。この基本設計のレールを敷いたのが、フォルクスワーゲンタイプ1(ビートル)を設計したポルシェ博士こと、フェルナンド・ポルシェという偉大な天才だ。
そして、その息子のフェルナンド・アントン・エルンスト・ポルシェ(フェリー・ポルシェ)により1947年にポルシェ社設立。

フェリー・ポルシェがまず目指したものはポルシェの名を冠したオリジナルのスポーツカーを作ることだった。構想にあったのは、管状フレームのシャシを持つ、フォルクスワーゲンをベースとしたスポーツカーである。
ポルシェ社のオリジナル1号が誕生したのは1948年6月のこと。
設計番号356号にあたるこのロードスターこそ、ポルシェ356プロトタイプ(シャシ番号356.001:通称「356ナンバー1ロードスター」)だった。

このポルシェ356は、フォルクスワーゲンの思考やパーツがふんだんに盛り込まれていることは間違いなく、実際エンジンや足まわりなどは、基本的にはフォルクスワーゲンと同一といってもよかった。父のポルシェ博士の基本構想に息子フェリー・ポルシェが改良を加えたことによって完成したポルシェ親子二代で成し遂げることのできた夢のスポーツカーだった。

ちなみにこのとき生まれおちた356.001は後の356そして911にまで引き継がれるRR(リアにエンジンを搭載し、後輪を駆動させる方式)ではなく、ミッドシップ(前後のタイヤ間にエンジンを配置する方式)を採用していた。
356.001をベースに急きょリアシートを付けることとなり、スペース確保のためにエンジンの配置をミッドシップからRR方式へと設計が替えられた。
このとき作られたRR方式の356(356/2)こそ、私たちのよく知っている911へと続く356の原型である。

その後356の後継車として911の開発プロジェクトが立ち上がり、絶対条件として一目見てスポーツカーとわかる車でなければならない、リアエンジン・リアタイヤ駆動(RR)、2座席プラス補助的な2座席の4座席レイアウト、豪華なグランツーリスモカーであるために、広いラッゲジスペースを確保することをコンセプトとして911が誕生した。

ポルシェは911をはじめ、すべての車種において、走りはもちろんのこと、リアフェンダーや全体のシルエットは他社にはないポルシェ独特の美しく魅力的なセクシーな曲面を兼ね備えている。911が誕生した40年以上前に導きだした基本シルエットを変更することなく現在も進化しながらも描き出している。
また広いラゲッジスペースにいざという時に便利なリアシートなど、スポーツカーでありながら日常的に使えるクルマを数多く作り出しているメーカーである。

日本では1952年から19997年末までの間、三和自動車(1990年ミツワ自動車に商標変更)を輸入総代理店として輸入・販売が行われていた。
ポルシェAGの「大きな輸出市場では、販売・流通を直接に管理する」との方針の元、アメリカ、イギリス、イタリア、スペイン、オーストラリアなどの現地法人は直接子会社化されていた。

1995年には日本でもポルシェAG100%出資の日本法人「ポルシェ自動車ジャパン株式会社」が設立された。1997年「ポルシェジャパン株式会社」に改称、1998年1月からは唯一の正規輸入販売者としての営業を開始した。ミツワ自動車は以降も並行輸入業者としてポルシェの販売・整備を行っている。
現在、ポルシェにとっての日本市場は、アメリカに次ぐ第二の規模の輸出市場である。

1990年台前半に最大のマーケットでもあるアメリカでの販売不振により赤字が拡大し、経営難をささやかれた時期があったが、1996年に低価格のロードスター「ポルシェ・ボクスター」を投入、それまでの「ポルシェの作るスポーツカーは911しか売れない」というジンクスはボクスターにより破られ順調な売れ行きを示した。

ボクスター投入の翌年にはこれまでのデザインと設計を全面的に一新した996型「ポルシェ・911」を投入した。それは911が1964年に登場して以来、名実ともに初めてフルモデルチェンジした記念すべき、そして社運をかけた911と言えた。
このモデル最大の特徴は、水平対向エンジンというコンセプトはそのままに、冷却方式を空冷から水冷へと変更したことである。

ボディーデザインも993型までの911よりも一回り大きくなっており、911の特徴でもあった丸型のヘッドライトは斬新のデザインの「涙目」タイプに取って代わった。
その後2002年9月にはポルシェ初のSUVであるカイエンが正式発表され、その後997型911、ボクスターのモデルチェンジ、ケイマン、そしてパナメーラの投入などで、ポルシェ社は創立以来初となる急激な「右肩上がりの成長」という坂道を一気に駆け上っていった。

「911こそがポルシェ」「911があってこそポルシェ」と、911があったからこそ近年までボクスター、カイエン、ケイマン、パナメーラも成功してきた。
もしも将来911の幕が下りるようなことがあったとしても、「911」はスポーツカーの雄として、スポーツカーファンから未来永劫忘れ去られることはないだろう。「911」が「911」として存在する限り、ポルシェ社はさらなる飛躍をしていくだろう。

ポルシェ 買取強化車種一覧

911(930 964 993 996 997) 924 968 ケイマン 944 ボクスター 928 パナメーラ カイエン カレラGT 等
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